「もう話さないほうがいいわ。
私ひどいこと言ってしまうから。」


「俺のことそんなふうに
思っていたんだ・・・・・」



奈楠は下を向いた。



「兄だって思ってくれてるって・・・」


「お兄ちゃん・・・・
お兄ちゃんだなんて思わない
思ったこともない・・・・・」


奈楠がぼそっとつぶやいた。


俺はショックで呆然としていた。


「私はいつだって・・・・
あなたと会える日までだって
会ってからだって
お兄ちゃんじゃなかったから・・・・・」


「じゃ、何よ?」



奈楠が俺の目をまっすぐ見た。



「ずっと・・・・
ずっと・・・・・・・
好きだった・・・・
会ってからもっと好きになって・・・・
一緒にいるようになって
愛してるって思ったわ。
つらいの・・・・・
このまま一緒にいたら・・・・・
壊れてしまうから・・・・・
いやな人間になって・・・・
あなたに失望されたくない・・・・
嫌われたくないの・・・・」



奈楠の声が最後は消えた・・・・


告白は衝撃的だった