~天使はふたたび舞い降りる~

女の子はびくついた。

「あ、ごめん
大きい声出して・・・・
でも俺、仕事あるからさ
いつまでもつきあっていられないんだ。」



女の子は横目で
俺をにらみつける。


そして
やっと鉛筆を持った。



自分の名前


  林 奈楠  
  はやし ななん


俺は目を疑った。



  林 奈楠・・・・・
  林・・・・
  奈・・・楠・・・・


俺は記憶の糸をたどった。