「座って、ビール飲む?」

「俺、車だし、いいよ。
コーヒーで。
四季飲めば?」


「うん。全然飲んだ気がしない・・・
ヨッシーも飲もうよ~」


「車だって。
家に帰らないといけないだろ。」

「いーよ、泊まっていって。
ね?いいでしょう?」


「四季、どうしたの?
何があった?」


四季がヘタヘタと座り込んだ。


「ふられたのか?」

首を振る

「それよりずっとつらいこと・・・・
それならふられたほうが
ずっとマシなのに・・・・」


また泣き出した。


「四季・・・・
思いっきり泣いたらいいよ。
我慢するな。
そしたら少し楽になるから・・・」


俺は四季を抱き上げて
強く抱きしめた。



  俺きっと・・・・
  四季を愛してしまう・・・・


予感が頭をよぎった。


「泣け・・・・
四季・・・・・
俺がずっと抱いていてやるから
年下だって
頼りになるんだぞ。」


「悪かったわね。
年上で・・・・・
可愛くなくて・・・・」



「バカ・・・・・
可愛いから
抱きしめているだろう?」


四季の香水の匂いが
俺の心に恋の予感になって
甘くひろがった。