「おじゃまします~」

四季が部屋の電気をつけた。

「どーぞーヒック…ヒック…」
しゃくりあげている。


「四季・・・
一人の方がいいと違うか?」


四季が

「やだ・・・
一人にしないで・・・・」

そう言って
俺の胸にとびこんできた。



香水の匂いがした。


「ごめんね。
私、ヨッシーを利用してるね・・・
でも・・・一緒にいて・・・・」


「わかったよ。」



柔らかい四季の身体を
抱きながら
俺は、歩来を抱きしめている
錯覚を覚えた。



四季は静かに俺から
離れた。


「ありがと・・・・」

そう言って
リビングの電気をつけた。