「かんぱ~い!!」

奈楠の手料理は一杯だった。

「すげーな!!奈楠~」

「頑張ったよ~」

「うめ~~~」

むしゃむしゃ食べる俺を楽しそうに
見つめる奈楠。

「食べないのか?」

「食べるよ。」

「おまえ、顔色悪いな。
一度病院行って見るか?」

「病院?」

「寝られないんだろ?
今、精神科とか気楽に行っていいんだぞ。」


「睡眠薬もらったら
眠れるかな~」


「寝られるさ。」

「眠り深くて
怖い夢から覚めなかったら?」


「ん・・・・・・
一緒に寝るか?」


奈楠の顔が明るくなった。

「おまえ、赤ちゃんだな。」

「うふふ・・・
いーも~ん~
赤ちゃんだって~~~」


「でかいけどな~」


「よしにービールは?」


「今日はいいや。
ずっと接待で続いてたからな~」


「おつかれさま」

奈楠が冷蔵庫をしめた。