できあがってきた四季が
泣き上戸になってきた。


「迷ってるの・・・・
また彼に連絡してみようかって」


「ネクタイの?」

「そう。」


「あれから連絡してないのか?」


「仲間の一人がメールしてるみたいだけど
今は、サッカーやっていた頃の
顧問がいる高校で
サッカーのコーチしてるみたいなの。」


「サッカーか~」

  俺には無縁だな~

「彼は、優秀な選手だったらしいわ。
だけど教師の道を選んだのに
なぜ・・・あんなことに・・・・」


四季の目から涙がこぼれる


「四季の好きな人は
事情のある人なんだな~
その人もきっと四季に会ったら
楽しいのにな~」


「そう思う?
連絡してみようかな・・・」


「ネクタイ渡して
気持ち伝えて
そうしないと前に進めないだろう」


  俺ともはじまらない


他の男のことを話す四季
それでも四季は可愛らしかった
俺の心にいつのまにか
歩来じゃない
他の女が住み着いた。

平気で好きな男の話をする
この酔っ払いの
年上の女


「ヨッシービールたのもう~」

クルクルと変わる
表情を見ているだけで
幸せな気分になる。