私の告白に
芳樹は動揺していた。
本当に
死ぬつもりだった・・・・・


悪魔に突き破られた
真っ白な私は
もう汚くよどんでいるから・・・・

でも芳樹と過ごす毎日は
私が妹でいれば
この生活は続く



失いたくない




兄でもいい
即席家族でもいい


芳樹が私という家族を
必要としてくれる間だけは
生きている意味が見出せるから・・・・



芳樹は兄として
言葉をさぐっている。


芳樹の指は
私の髪を優しく撫ぜる。


  今夜ならわがまま聞いてもらえそう


「朝まで一緒にいて。」

「え?」
一瞬戸惑っていたが

「いいよ。
おまえは今は死にたいなんて
思わないか?」

「幸せすぎて死んでもいいに
変わったよ。」

「ずっとここにいろ。
ここから嫁さんに行け。」

  あなたのお嫁さんに
  なりたい・・・・

「うん。」


私は熱い目を閉じた。
ツーンと鼻が痛かった。