TOKYO TROUBLE HOLIC

低血圧な俺は、朝ってのが苦手だ。
ってか、嫌いだ。
自分で朝起きるのはいいけど、誰かに起こされるとイライラするよな。
だから、今の俺はイライラしている。
丸子からの電話で起きたからだ。
「おい、京介。なんで昨日、電話に出なかったんだよ。」
昨日?電話なんかあった?
よくわからなく、よけいにイライラを増した。
本当は着信があったけど、気が付かなかっただけ。
世間でよく言う、逆ギレをした俺。
「はっ?電話なんか、きてねーよ。」
丸子もイライラするかと思いきや、予想外の言葉を言ってきた。
「いやいや、したから。まぁ、いいや。本当、ありがとうな。」
なんで?お礼?
頭の中をフル回転したが、思い出せなかった。
「誰かと間違えてんじゃねーか。」
「間違えてねーよ。あれだ、あれ。エリカのこと。」
エリカとは元キャバ嬢で、今は丸子の彼女。
もしかして、あれのことかな。
綾とエリカが風俗嬢にされそうになるとこを、俺が助けたのだ。
まぁ、詳しくはDANCING GIRLを。
「いやぁ、歩から聞いたよ。家具を売ってまで金を作って、やくざに頼んでくれたなんて。昨日、初めて聞いたから、もう感謝、感謝。」
歩の奴か。
なんで知ってんだろう。
あいつの情報網を、一度辿ってみたいよ。
俺は別にいいよと言って、電話を切った。
感謝されるってのも、気分がいいよな。
みんなも人助けすれば、きっとわかるさ。