姉弟道

そっちの方に視線を向けると、樫野は首を傾げていた。

「あー、何?」

そう聞いて緑茶を飲んだ俺に、
「梓くんって、好きな人いる?」

樫野がそんなことを聞いてきた。

「ブッ!」

その質問に、俺は飲んでいた緑茶を吹き出した。

「あ、梓くん!?」

慌てている樫野に、
「大丈夫」

俺はおしぼりで汚れてしまった口を拭いた。

この前も似たような展開があった気がする…。

大丈夫かよ、俺。

と言うか、樫野は樫野で何ちゅーことを聞いてるんだよ…。

そんなことを思いながら口を拭き終えると、
「好きな人?」

俺はおしぼりをたたみながら、樫野に聞き返した。