姉弟道

「ホントに変わってないのね、梓くん」

コーヒーの中のミルクをスプーンでかき回しながら、樫野はクスクスと笑っていた。。

当の俺は反省をしながら、緑茶をすすっていた。

まさか、樫野が俺の見合い相手だったとは思いもしなかった…。

そのうえ忘れていたと言う始末である。

でもあの頃は、勉強と野球に忙しかったから仕方がないよな。

後は、それから…と思いながら、俺は入り口の方へと視線を向けた。

俺が視線を向けたとたん、あいつは慌てて目をそらした。

全く、何をしてんだか。

目をそらすくらいならば最初から俺を見なければいいじゃないか。

そんなことを思っていたら、
「梓くん?」

樫野が俺の名前を呼んだ。