姉弟道

「梓くん?」

日本人形が声をかけてきた。

「えっ?」

俺は聞き返して日本人形に視線を向けた。

こいつ、今何か話してたか?

「どうしたの?」

日本人形が聞いてきたので、
「いや、何にも…」

俺は答えてまたリコたちに視線を向けた。

何にも…じゃねーだろ、俺。

リコと桃坊はと言うと、入り口の近くの席に座っていた。

おいおい、バカか。

ここから丸見えだぞ。

尾行してきたんなら、もうちょいいいところに行け。