「ま、待ってください。

何でなんですか?」

そう聞いた俺に、
「それは、僕にもわかりません」

杉里さんが言い返した。

「でも、リコさんが好きなんです」

そう言った杉里さんは真剣だった。

ちょっと待て。

杉里さんもリコ姉ちゃんが好きだったら、アズにぃの立場はどうなっちゃうの?

と言うか、これは俗に言う“三角関係”ってヤツだよな?

「そう言うことで、失礼します」

杉里さんは頭を下げると、去って行った。

「あ、ちょっと…」

俺が呼び止めようとした時には、杉里さんは行った後だった。

マジかよ、マジで三角関係じゃん…。

俺はどうすればいいのかわからず、その場に立ちすくんでいた。

*゚。桃護Side。゚*END