*゚。桃護Side。゚*

その日の夕方。

「リコ姉ちゃん、お帰りー」

リコ姉ちゃんが杉里さんと一緒に帰ってきた。

「ただいま♪」

やけに嬉しそうな顔でそう返すと、リコ姉ちゃんは中に入った。

一体何があったんだ?

そう思っていたら、
「あの、桃護さん…」

杉里さんがこっちにきてとでも言うように、俺を手招きした。

何だろうと思いながら、俺は杉里さんのところに歩み寄った。

「何ですか?」

そう聞いた俺に、
「実は…」
と、杉里さんは話を切り出した。

「リコさんを好きになったかも知れないんです」

そう言った杉里さんに、
「ええっ!?」

俺はビックリした。

リコ姉ちゃんを好きになった!?