姉弟道

リコさんはムッとキレイに整った眉をあげると、
「当たり前じゃないの!

あんなストーカー男、こっちから願い下げよ!

さっさと死ねばいいのに」
と、毒づいた。

「それにしても、結構いい演技だったわよ。

主演男優賞をあげたいくらい」

僕のことを褒めたリコさんに、
「僕は、あのままやっただけですから…」

照れくさくなって、僕は呟くように返した。

「それでもすごいわ」

そう言っているリコさんは笑顔だった。

その笑顔を例えるとするなら、晴れ渡った空みたいだ。

「ねえ、お昼を食べに行こうか?」

リコさんが言った。

「えっ、でも…」

戸惑っている僕に、
「いいよ、今日のお礼としてあたしが奢るから」

少し積極的なリコさんに戸惑いながらも、僕は首を縦に振ってうなずいた。