姉弟道

*゜。杉里Side。゜*

日曜日、僕は駅前でリコさんを待っていた。

「ごめんなさい、遅くなって」

水色のワンピースにジーンズを着たリコさんがやってきた。

「いえ、僕もきたところですから」

そんな彼女に僕は声をかけた。

「私服、お似合いですよ」

そう言ったリコさんが微笑んできた。

その微笑みに心臓がドキッ…と鳴った。

ダメだよ、師匠の娘さんなのに…。

そのうえ、僕はリコさんから許嫁のフリを頼まれているのに…。

「じゃあ、行きましょうか」

リコさんが手を繋いだとたんに、また心臓がドキッと鳴った。

しっかりしろ、師匠の娘さんに許嫁のフリを頼まれているんだから!

僕は何度も自分にそう言い聞かせた。