姉弟道

「リコと仲いいの?」

そう言ったアズにぃに、俺は鼻からうどんが出そうになった。

鼻からうどんって…ほっしゃん。かよ、俺は。

「仲いいって、何で?」

俺が聞き返すと、
「いや、知らねーならいい」

アズにぃは呟くように言ってうどんをすすった。

変なの。

俺はうどんを食べ始めた。

「じゃあさ、彼氏とかいるの?」

そう言ったアズにぃに、
「ブッ!」

鼻からうどん…じゃなくて、俺は口からうどんを吹き出した。

は、はあ!?

「大丈夫か?」

アズにぃは声をかけると、俺にティッシュの箱を差し出した。

俺は何度も首を縦に振ってうなずくと、それを受け取った。