その声に視線を向けると、
「石楠花先生!?」

俺とリコ姉ちゃんは驚いて声をあげた。

実家に帰っていたはずの石楠花先生がそこにいた。

「えっ、帰ったんじゃないんですか!?」

リコ姉ちゃんもビックリしているけれど、俺の方がもっとビックリしていた。

「帰ってきちゃいました♪」

満面の笑顔で、石楠花先生が言った。

「ただ単に風邪をこじらせただけだったんですって」

嬉しそうに言った石楠花先生に、
「へえ、それはよかったじゃないですか!」

リコ姉ちゃんが嬉しそうに言った。

俺は何から話していいのか、よくわからなかった。