*゚。桃護Side。゚*

石楠花先生が実家に帰って、1週間が経った朝だった。

「何だとー!?」

「いい加減にしなさい!」

一生続くかと思うリコ姉ちゃんとアズにぃのケンカを俺は止めた。

相変わらず、バラエティー番組みたいな騒がしい日々は続いていた。

幼なじみから彼氏彼女になったら、少しくらいは丸くなるかと思ったけれど…まあ、これは無理だな。

「リコ姉ちゃん、遅刻するぞ」

俺がリコ姉ちゃんの肩をポンとたたくと、
「ああ、そうだね。

こんなのに構ってる場合じゃないや」

リコ姉ちゃんが言った。

「こんなのとは何だよー!」

それに対して、アズにぃが怒った。

ああ、もういろいろな意味で本当に丸くなってくれよ!

俺が心の中で叫んだその時だった。

「おはよう」

誰かの声が飛んできた。