姉弟道

俺が何をしたって言うんだよ。

何で俺が見知らぬ相手から逆恨みされるんだよ。

「マジでわかんねー…」

頭痛がすると言うように、両手で頭を抱えた。

本当に頭がおかしくなりそうだった。


リコ姉ちゃんに留守電のことを話したら、
「はあ!?」

悲鳴にも近い大声をあげられた。

「そんなことを言われたの?」

そう言ったリコ姉ちゃんに、俺は首を縦に振ってうなずいた。

「あんた、そのうち殺されるんじゃない?」

怪談話をするような低い声でリコ姉ちゃんが言ったので、俺は彼女の頭をはたいた。

「痛ッ!」

「縁起でもねーことを言うんじゃねーよ!」

イラついていたと言うこともあり、声はめちゃくちゃ荒かった。

怒鳴り声のレベルじゃない。