それがおもしろくて、つい調子に乗ってしまったのが悪かった。

「何なら紹介してもいいよ?

今度の日曜日に」

言ったとたん、あたしはすぐに気づいた。

あたしのバカ!

そう思ったが、もう言ってしまった後だった。

しかし、そう言うことは顔には出さないでポーカーフェイスを保った。

「じゃあ、いいよ」

それまで黙っていた柘植が言った。

「その代わり…ウソだったら、何かしてもらうから」

背中に氷を当てられたみたいに、ゾッと背筋が凍った。

その言葉の意味は、だいたいわかっている。