「だって、さっきはモモちゃんが邪魔をしたせいで聞けなかったんだもん」

あたしは言い返した。

「あいつもあいつで何を邪魔してくれてるんだろうな…」

あーちゃんは思い出したと言うように呟くと、息を吐いた。

「それで、あーちゃんはいつからあたしに…」

「わかったわかった、答える答える」

あーちゃんは降参だと言うように両手をあげた。

その前に…とでも言うように、あーちゃんはコホンと咳払いをした。

「子供の頃から…それこそ、お前が小さい時からだよ」

言い終えた瞬間、あーちゃんの顔が真っ赤になった。

「あーもう、だから言いたくなかったのに…」

真っ赤になった顔を隠すように、あーちゃんは両手で顔をおおった。