「と言うか、許嫁って言うのかな?

まあ、とにかくいるの」

バシッと、あたしはドヤ顔をした。

ついでにオードリーの春日みたいに胸を張って見せる。

…本当はそんなヤツなんていないんだけどね。

まあ、とりあえず言っておけばもう近寄ることはないだろう。

ストーカー柘植よ、残念だったな。

柘植は500円玉みたいに目を見開いて、あたしを見ている。

クラスメイトも唖然としたように、あたしたちに注目していた。

当たり前か、まさかの許嫁って言う展開なんだから。

どこの小説だドラマだって言う話だよね。