姉弟道

*゚。梨湖Side。゚*

頭にかぶっていたタオルを外すと、あたしはふとんのうえに腰を下ろした。

「――バカじゃないの、あたし…」

自嘲気味に呟いて、あたしは息を吐いた。

あーちゃんの好きな人なんて、あたしは知らない。

あたしとあーちゃんは幼なじみなんだから、そんなものは関係ない。

幼なじみ同士の恋なんて、あたしは信じていない。

マンガや小説みたいにそんな簡単に結ばれる訳がないんだから。

だから、あーちゃんが誰を好きになろうとあたしには関係ないんだから。

あたしの中では、あーちゃんは例外なんだから。

*゚。梨湖Side。゚*END