姉弟道

「何?」

不機嫌そうにリコ姉ちゃんが聞いてきた。

早く部屋に戻りたそうだ。

「アズにぃのこと、リコ姉ちゃんはどう思ってるの?」

俺が聞いたとたん、この場に沈黙が流れた。

その沈黙を破ったのは、
「――別に…」

リコ姉ちゃんの方からだった。

呆れていると言うように、何にも思ってないと言うように、彼女はそう言った。

「ただの幼なじみだって思ってる、それ以上も以下もないよ」

リコ姉ちゃんがそう言ったのと同時に、ドアを閉める音が聞こえた。