*゚。桃護Side。゚*

春うらら――今日は、まさにその言葉にふさわしい天気である。

ポカポカ陽気の太陽が心地よくて、眠気に誘われる。

春っていいな。

「いい天気だな…」

そう呟いて躰を伸ばそうとしたその時だった。

「オーハーヨー!」

突然聞こえたダミ声がこの場を引き裂いたので、俺はずっこけそうになった。

このダミ声の主はあいつしかいない!

「お前かい!」

俺がそう叫ぶと、そいつは知らん顔をした。

俺ン家の前にはペットショップがある。

店の前にある鳥かごの中に、そいつことセキセイインコのQ太郎がいた。