つま先立ちの恋

「ヒカルちゃん…?」


ヒカルちゃんは私の声が聞こえなかったみたい。

祈るように折り重ねた手を胸に、その目はまっすぐ誰かを見つめている。


その先にいたのは……、



「・・・・・和泉」



私よりも背の高い和泉だけど、こうして上級生に囲まれてると小さいんだ。だけど、たくさんの人の中にいても見つけることができた。やっぱり知ってる顔だからだろうなぁ。


なんて、呑気に和泉を眺めている私。