つま先立ちの恋

私がきょとんとした目を向けていると、ヒカルちゃんが少し緊張した口調で言った。

「和泉くん、午後イチの応援合戦に出るんだよね。頑張ってね」

「おぅ」

和泉、それだけ? あっさりしてんな~。

そう口には出さずに目で訴えていると、

「ちゃんと見てろよ、俺の格好いい所」

「あんたの格好いい所なんて今まで見たことないけどね」

「お前ねぇ、、、」

そう言って笑う和泉はちょっと大人っぽかった。高校生になって髪を短くしたせいかもしれない。

「んじゃ、今日見せてやんよ」

唇の端を不敵に持ち上げて、和泉は笑った。