私がちょっぴりひきつった顔をして言葉を濁していると、葵ちゃんもパペちゃんもカエルくんも、ものすごく期待している目を私に向けてきた。

うわ、、、これはもう話さないと帰してもらえなさそう。

私はあはは、と笑ってみせる。それから、

「え~…とね、初めて会ったのはもっと私が小さい時だったんだけど、」


私は懐かしい記憶に思いを馳せる。




そう、あれは私が10歳の時。


いつものように、新年のご挨拶に行った時のこと……―――