フーに腕を掴まれたまま、足が勝手に動いて数歩で止まる。すぐそこにフーの車が停まっていて、そこには柏木さんが待っていた。後部座席のドアを開けてくれる。
そのドアの前まで来て、やっぱり怖くなってフーの顔を窺うと、フーにジロリと睨まれた。
ああ、また迷惑かけちゃった。怒らせちゃった。今更だけどごめんなさい。だけど口にしたらもっと怒らせてしまいそうで、私はしゅん、と肩を小さくさせながら車に乗った。
閉じたドアの内側にくっつくように自分の存在を小さくしていると、なんと反対側のドアからフーが…
「え、え?フーも一緒に行くの?」
予想外だっ…!!
初めての展開に体が一瞬で緊張する。
だけどフーは何事でもない顔で言った。私の方を見ないまま。
「当たり前だ。今から出かけると言っただろう」
そ、そうだけど…。
「や、やっぱり降りる。出かけるんだったら尚更迷惑だし。遅れちゃマズイでしょ?」
「誰も先に降ろすとは言ってない。どこまで馬鹿なんだ、お前」
「…うぅ、ごめんなさい」
やっぱり怒られた。
そのドアの前まで来て、やっぱり怖くなってフーの顔を窺うと、フーにジロリと睨まれた。
ああ、また迷惑かけちゃった。怒らせちゃった。今更だけどごめんなさい。だけど口にしたらもっと怒らせてしまいそうで、私はしゅん、と肩を小さくさせながら車に乗った。
閉じたドアの内側にくっつくように自分の存在を小さくしていると、なんと反対側のドアからフーが…
「え、え?フーも一緒に行くの?」
予想外だっ…!!
初めての展開に体が一瞬で緊張する。
だけどフーは何事でもない顔で言った。私の方を見ないまま。
「当たり前だ。今から出かけると言っただろう」
そ、そうだけど…。
「や、やっぱり降りる。出かけるんだったら尚更迷惑だし。遅れちゃマズイでしょ?」
「誰も先に降ろすとは言ってない。どこまで馬鹿なんだ、お前」
「…うぅ、ごめんなさい」
やっぱり怒られた。

