つま先立ちの恋

思ってもみなかった現実を前に動けなかった。

そんな私の反応なんて気にもしないで、明人さんはドアから背中を浮かせると、

「まぁ、立ち話もなんだからどうぞ。お入りください」

そう言って自分もフーの部屋へ。


不思議なことにあとを付いて行きたくなるのは何故だっ!?


でもでも、この人はフーの敵!

つまりは私にとっても敵なんだから、油断しちゃダメよ灯歌っ!


私はポカリを胸に抱えながら、明人さんのあとを追いかけてフーの部屋に入った。


このドキドキ。
フーの部屋に入ることへの緊張間と明人さんへの警戒心が一緒になって息苦しい。まるで恋の吊り橋の新しいバージョンみたい。