葵ちゃんみたいに念力集中して、全身全霊でお願いする。
「フーが風邪で会社を早引けしたって聞いて心配で。だって今まで一度だってそんなことなかったから…。フーは大丈夫なんですか?
あのっ、お粥も雑炊も作れます。何でもしますから。静かにしろって言うなら一言も喋りませんから。だからお願い、柏木さん。フーに一目だけでいいから、会わせてください!」
何度も頭を下げて必死にお願いをした。その間、インターホンの向こう側はずっと黙り込んだままで。
私も黙り込むと、ようやく………
『申し訳ないけど…』
その第一声に顔を上げる。
「そこを何とか!」
ガッ、と見えない相手に詰め寄った瞬間、
『残念ながら、俺は柏木さんじゃないので』
………………、へ?
「フーが風邪で会社を早引けしたって聞いて心配で。だって今まで一度だってそんなことなかったから…。フーは大丈夫なんですか?
あのっ、お粥も雑炊も作れます。何でもしますから。静かにしろって言うなら一言も喋りませんから。だからお願い、柏木さん。フーに一目だけでいいから、会わせてください!」
何度も頭を下げて必死にお願いをした。その間、インターホンの向こう側はずっと黙り込んだままで。
私も黙り込むと、ようやく………
『申し訳ないけど…』
その第一声に顔を上げる。
「そこを何とか!」
ガッ、と見えない相手に詰め寄った瞬間、
『残念ながら、俺は柏木さんじゃないので』
………………、へ?

