つま先立ちの恋

みんなで顔を合わせてひとしきり大笑いをしたら、もう昼休みが終わろうとしていた。

休み時間の終わりを嘆くように騒がしさを増す校舎。私の胸も騒ぎ出す。


「私、行ってもいいかな。フーの所に」

「行くしかないと思うよ。考えるより感じろ!なんだから」

腰に手をあて人差し指でピシッと空を指差す葵ちゃん。何だか魔法でも使えそうな笑顔だ。

『案ずるより産むが易し。愛されるより愛したい。だよ、灯歌ちゃん』

「マジで!」

カエルくんに愛を語られる日が来るとは思わなかったよ。マジで。

「そんじゃ、久しぶりにあれやりますか」

「いいねぇ、やろう」

『マ·ジ·で~♪』

とか言いつつ、みんなもうその気なんだから。