つま先立ちの恋

自分が殴られたはずなのにイマイチわからなくてパペちゃんを見ると、パペちゃんはしっかりと頷いた。

『見事な右ストレートだった』


おやっさん………!?


いろんな衝撃に私も固まってしまうと、葵ちゃんは拳を突き出した格好のまま、

「何を弱気なこと言ってんの!」

葵ちゃんが怒鳴った!


「がむしゃらなのが灯歌ちゃんでしょっ。灯歌ちゃんの代名詞でしょっ。何をゴチャゴチャ考えてんの。いつもみたいに単純明快、猪突猛進、猫まっしぐら! フーさんの所に走って行けばいいだけじゃないの!」

まくし立てる葵ちゃんを呆然と見上げるしかない私。パペちゃんも目がこぼれ落ちそうなくらい驚いている。

「難しく考えるからこんがらがっちゃうんだよ。灯歌ちゃんはそんなに頭良くないんだから、考えるより先に体が動いちゃう派なんだから、頭使うだけ疲れるだけなんだから!」

『葵ちゃん、今さらっと失礼発言したね』

「パペちゃん、冷静に突っ込んでる場合?!」

「うるさーーーいっ!」

両拳を空に向かって突き上げて叫ぶ葵ちゃん。


今度はカイブツくん?!