学校へ戻ってきたら、ちょうど運動部の部活が終わる時間と重なったみたいだった。学校から帰って行く生徒たちの流れに逆らって進んでいく私。
途中、いつもと違う明るさの体育館の前を横切った。その時、
「ボールの音だ…」
聞こえてきた音。ふと、開いていた重い鉄の扉の向こう側を覗きこむ。
シュッ……― ザッ!
それは、茶色のボールが風を引き連れてゴールの網に吸い込まれる音だった。丸い赤色の輪に触れることなくシュートが決まる、気持ちのいい音。
弾んでいたボールを取りに行った背中が振り返る。その顔が何かに気付いた表情になった。
「………灯歌」
「……………和泉」
途中、いつもと違う明るさの体育館の前を横切った。その時、
「ボールの音だ…」
聞こえてきた音。ふと、開いていた重い鉄の扉の向こう側を覗きこむ。
シュッ……― ザッ!
それは、茶色のボールが風を引き連れてゴールの網に吸い込まれる音だった。丸い赤色の輪に触れることなくシュートが決まる、気持ちのいい音。
弾んでいたボールを取りに行った背中が振り返る。その顔が何かに気付いた表情になった。
「………灯歌」
「……………和泉」

