つま先立ちの恋

思いきり扉を開けて、堂々登場!

両手を振り上げて彼に向かって勢い良く振る。

彼はいくつかある窓の前に立っていて、肩越しに振り返って私の方を見てくれていた。その口には煙草。やっぱりね。

普段は煙草なんて吸わないくせに、ストレスでイライラしてくると吸いたくなるんだから。

んもぅっ、照れ屋さん!

私がにっこり笑うと彼は煙草を口から放して一言。


「うるさいヤツが来た」


またまた! 嬉しいくせに!!


本当に照れ屋さんなんだから、私のフーは☆