忘れもしない7月15日

その日は 少し 雨が降っていた。





少しは 可愛く見せる ために

押入れから 浴衣を引っ張り出し着ていった。



着なれない 浴衣

 履きなれない 下駄

感じたことのナイ 緊張感


何もかもが 心配だった

 でも 新鮮でもあった。





一緒に 屋台を回っていて

中野の 良いところを 更に知った。


すごく 優しかった。


暗くて 足場が悪かったとき

「こちら、段差がありますのでお気をつけ下さ~い」

って面白おかしく言ったり・・・



緊急事態で 人がたおれたとき

「絶対に後ろ見るなよ。」

って 真剣な顔して言った。


かさだって 貸してくれたし。




その数時間の間に 私の中野への恋心は大きくなった