夕暮れ行進曲

 根っからの科学者のような見た目の先生は声が妙に高く、しばしば変態的な言動があることから男子生徒から好かれたり女子生徒から気持ち悪がられたりと色々大変そうだが、本人は至ってマイペースだった。

 松重先生は俺に近づいて疑わしそうにじろじろと眺めた。

 目じりの深い皺はこの学校の長い歴史を象徴するようだ。

 松重先生は少し猫背になったその小さい姿で俺を観察し終わるとと犬が匂いを嗅いで何かを認識したかのようにふっと緊張感を解いた。