夕暮れ行進曲

 道路を行き交う車のライトで道は明るく、自転車のライトを付け忘れていることに気付かなかった。

 カツっと音を立てて歩道の小石が跳ねる。
石は道路へ飛ばされ、今度は車に轢かれた。

 自転車で通り過ぎる一瞬では石がその後どうなったかまではわからなかった。

 曲がり角を少し進んだところで自転車を止める。坂井も止めた。

 車の音がここまで来ると静かになる。部活帰りはいつもここで談話して別れたものだ。
風が少し強いので俺はブレザーを羽織りなおす。

「う~、寒ぃ」

「ほんとに寒いですね~。」