夕暮れ行進曲

 その幽霊が屋上を彷徨うというが、屋上は鍵が掛かって入れない。屋上で授業をサボり昼寝、なんてのは憧れで終わった。

 そんなことを考えているとあっと言う間に職員室に着いた。
職員室からも物音はわずかしか聞こえなくなっていた。

 俺は立花を思う。
まさかまだポマードに怒られているのだろうか、俺の時よりひどい。
立花は女だというのに。

 俺はすぐにでも職員室に入りたかったが足がなかなか言うことを聞かず、ドアの前で立ち往生した。

 ドアがいきなり開いて立花が出て来た。俺と立花は廊下で鉢合わせた。