夕暮れ行進曲

 5時半を回った。俺は一時間以上待っていることになる。
なんでまだ帰っていないんだろう。

 このままではいけない。もう部活の生徒ですら帰り始めているのに、帰宅部の俺が学校にいるなんて。

 吹奏楽部の演奏も終わり、三井が教室に来た時は焦ってトイレに隠れた。
三井はそのまま帰っていったが、俺も一緒に帰ればよかった。

 俺は鞄を持って廊下に出た。廊下の人通りは少ない。
窓からの光より天井の電灯が存在感を放ち始めた。

 この時間帯の学校はなんだかワクワクする。この学校には七不思議みたいなものは無いが、自殺者は過去にいたらしい。