夕暮れ行進曲

 後ろから工藤さんが声を掛ける。三井が振り向いた。

「英語、結構出来るんだよね?ちょっと教えてくれない・・・?」

 これはもしかすると・・・・凄くおいしい展開なんじゃないか?

 確かに三井は英語の成績だけクラス上位に入る。帰国子女でもないのに羨ましい限りだ。

「あ、はい!俺なんかでよければ!!」

 「なんだ、普通に上手くいってるじゃん。」

 俺が言うと三井は少し恥ずかしそうだが、落ち着いたトーンで話した。