夕暮れ行進曲

 三井は図書室に入っていった後、意外に人が多いことに驚き、とりあえず様子を見ることにした。

 工藤さんは相変わらず一人だったがなかなか人が減らず結局意を決して工藤さんの隣に座った。

 工藤さんは三井が隣に座っても特に反応しない。

「あの、工藤さん。」

 三井が話すと工藤さんはペンを置いて眼鏡を外した。

 工藤さんはとても良い匂いがしたらしいがそんなことは俺にとってどうでもいい。

「何?」

 工藤さんは三井と向き合った。