夕暮れ行進曲

 その代わりブレザーも白いシャツも所々に湿った赤茶色の染みがついてしまった。

 家までの残りの道のりは自転車に跨ろうとは思わなかった。
今まで以上に自転車に愛着が沸いて、俺は時々意味も無く鳴らないベルを押した。

 チャリッと微かに聞こえた音に俺はこいつがまだ現役だと語りかけている気がして、卒業するまで一緒にいようと勝手に誓うのだった。

 そういえば自転車「チャリ」だけに音がチャリなのかな・・・・なんて我ながらつまらないことを考えてしまった。