夕暮れ行進曲

 身体が震えて、気がついた時には制服は泥にまみれていた。

 道路の脇道の畑に乗り上げてしまったのだ。
自転車の前カゴが無残に凹んでいる。

 鞄は少し離れたところへ放り出されていた。
俺は自分で馬鹿だなぁと思い、その場で一人クスクス笑った。

 今の転倒で大分気持ちが吹っ切れて、俺は自転車を起こすとかごの凹みを内側から押して元の形に近づけた。
鞄の泥をはたいて放り込む。

 俺は自転車を引いて畑から歩道へ出た。幸いなことに畑の作物には俺と自転車はとどいていなかった。