三井の指差す先に眼をやると、そこには図書室があった。
図書室の扉のガラスの向こう側に女子が座っている。

 美人だ、と思ったら工藤さんだった。
工藤さんは普段しない眼鏡をしながら、背筋を伸ばして一人勉強をしている。

 普通の眼鏡さえも工藤さんが付けると何だかとてもスタイリッシュだった。

「これから~・・・・俺告白してきます!」

 三井が宣言した。俺は冗談だと思って適当に聞き流した。

「おい!マジだって!」