あいつと出逢う。

流され 引き寄せられる。


清らかでなだらかな流れでは無い。
暴風雨の嵐の中にある
強引で逆流する事も不可能な程の力強い流れ。


あたしは
吸い寄せられる様に
流れに身を任せ

気付けば
あいつの力強い腕の中に身を置いていた。


あいつという、想像を超える程の温かく束縛するモノに縛られ…

彼の決別を拒否する言葉を遮り
彼の全てを拒絶し
彼を置き去りにし

あいつの流れにフワフワと乗り換える


7年の月日よ
さようなら

7年の彩り濃い想い出よ
さようなら


時折眼に浮かぶのは

彼の屈託の無い笑顔

彼の溢れんばかりの優しさ

辛く 苦しく 切なく

そんなグレイ色した汚れた想い出は
全て脳裏から除去されたかの様に