好きだけじゃダメ?!

「おい。もしもし」


「・・・」

電話の声はなぜか瑛士だった


「あの・・・間違えました」


「間違えてないから。」

「え?!瑛士のは違う番号なはず」


「こっちは仕事用。美歩に教えたのはプライベート用だから」


「あぁ。」

納得してる場合じゃなかった

「なんでしょうか?」

私は冷たく聞く

「決まったか?デザイン」
「まだですが、今日中にはなんとかします」

あえて仕事を強調した話し方をした


「これから俺ん家でやれ」
「は?」

「冗談はやめてください。
忙しいので切ります」


切るボタンを押そうとした

「5分で着く支度しとけ」

それだけ言われて電話を切られた