好きだけじゃダメ?!

なんで本当に居んのよ・・・

頭の中は少しパニック

私電話切っちゃったし


「に、似てるけどまさかこんなとこに居ないでしょ」
無理やり笑顔で陸に答えた

私の背中側に瑛士の席だったことを感謝した




「最近気になる子に出会ったのに彼氏居てさ。今なんてデート中らしくて電話切りやがたんだぜ〜」



瑛士の声が斜め後ろの席から聞こえる


絶対わざと言ってる。


私はビールをグイッと飲み干した


「陸、ごめん。用事思い出したから帰る。」


「どうしたんだよ急に。」

急に帰ると言ったのでビックリしたみたいだ


「仕事家に持ち帰ってたの忘れてた。
明日朝イチ提出なのに・・・」


こんなわかりやすいうそを

「クスクス。どうせ誰かさんと握手して舞い上がって忘れてたたんだろ。」


私の嘘を信じてくれる陸


「俺はもう少しだけ。」


そう言ってビールをお代わりした



「ごめんね。」


「いいよ。早く帰らないと仕事朝までかかるぞ」


そう言って頭を軽く撫でられた