好きだけじゃダメ?!

「それに美歩ちゃんて・・・
私は瑛士より年上です。」


瑛士が一瞬固まる


「マジ?うそだろ?
絶対年下かと思った」


その瞬間ふわっと私を包み込んだ瑛士の腕

知らないうちに自転車を脇に止め
私は瑛士に抱きしめられていた

ビックリしてしまい、一歩後ろに下がろうとしたけど下がれない


「逃げないで、俺今顔赤いから見られたくない」

顔見られたくないから抱きしめたの?

なんで?

あ、私を年下かと思って間違えたのが恥ずかしかったのか・・・

私はそのまま静かに抱きしめられていた

瑛士って思ったより細い。背も高いし、そんなことを考えていた

ドキドキドキ


瑛士抱きしめるの長くない?そう思って顔上げた



『チュッ』

目の前には瑛士の微笑む顔

えっ?え〜!!!


今キスしましたか〜?!