好きだけじゃダメ?!

「呆れた。もしかして方向音痴?」

何も言い返せない。

て言うか、本当に瑛士が目の前に居る現実に目の前がクラクラする


何か話さなきゃ


「美歩ちゃんどうかした?」


瑛士が少し背を屈めて私の顔を覗き込んだ


私の心臓が高鳴る


「顔近いです・・・」


その言葉に彼は吹き出した